同・棲・同・盟!
ということは、よ?
私が日田さん宅にいる限り、日田さんはこれからおつき合いをするであろう彼女を、お宅に招待することができないじゃない!

自分で思い至ったこの考えに、私は膝を折って頭を抱えそうになるくらいの衝撃を受けてしまった。

本音の本心を打ち明ければ、日田さんには彼女、作ってほしくない。
できれば彼女は私が志願したいです。一生者として!
でも・・でも、日田さんって、あんなにカッコよくてイケメンで、優しくてエリートなんだから、いくら私が念じても、独身女性が放っておくはずがないくらいモテるはず。
それに日田さんだって、彼女ほしいとか・・・いやそれより、そろそろ本腰入れて奥さん探そうかなー、と思っているかもしれない。

本気で日田さんのことが好きなら、その人が一番幸せなことを選ぶ邪魔をしちゃいけない。
たとえそれが、私にとっては不本意な選択でも。

だから一日も早く次の住処を見つけて、日田さん宅を出ないといけない・・のよ。

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