同・棲・同・盟!
「玄関ドアの内ロックはするなよ。じゃないと俺、家ん中入れない」
「うち・・え?ああぁ、そうですね。はいっ!」
「・・・やっぱり言っといて良かった」と日田さんは呟くと、スタスタと歩き出した。

あぁ!今度こそ日田さんが行っちゃう・・・!

私が日田さんの広い背中に向かって、「日田さん、いってらっしゃい!」と言うと、日田さんは、今度は歩きながら、またクルッとふり向いて、「おう」と答えてくれた。

大島沙緒里。
仕事終わりに日田さんのニッコリスマイルを見ることができて、幸せ。
なんですが・・・。
私から遠ざかる日田さんを見ていたら、私の想いは、こんな風に日田さんには届かないんだろうなぁと思えてしまって。

今回は、幸せを感じた以上に、泣きそうなくらい悲しくなってしまいました。

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