モデル姉さんのファンは弟くん
「あぁもう……どうしよ。」
なにも解決案が出ないまま、机に伏せていると、ぐぅ………とお腹が鳴った。
「え、もう23時…夕ご飯なんか残ってるかな。」
時計を見ると何時間も経っていたことに気づく。
ご飯とっておいてくれてるかなと思い、部屋を出てリビングに向かうとまだ母さんも父さんも起きているみたいで電気がついていた。
「…にしても良かったわよ、玲蘭も嫌そうではなかったし。」
「そうだなあ〜。本当にこのまま成人したあとも一緒にいるのかもしれないって考えてたけど…。」
めずらし…母さんも父さんも大体21時過ぎには寝てるのに今日は起きててる。
ーー……リビングに入ろうとした時だった。
「わたしも安心。いくら2人が血が繋がってなくたって、いまは姉弟だもの。いつまでも一緒にっていうのはね〜。」
…………。
は………?
「…っ今なんて言った?」
「「!!?圭!?」」
「ねぇ、いま…なんて…言った?」
聞こえた言葉に頭が追いつかない。
2人が血が繋がってない…って言ったよね?
「圭…これは…その、ね…?」
いつも冷静な母さんと父さんだけど、今は2人とも動揺している。
「僕とお姉ちゃんは本当の姉弟じゃないってこと……?」
「ふぅ…。」
母さんと父さんが顔を見合わせて、母さんが大きく深呼吸した。