最強ふたり。
「最上は四番ピッチャーを希望、と。
あきめは四番センターを希望なんだよね?
そして俺も四番ピッチャー希望、と。
俺だって今まで
やってきたプライドがあるからね。」
「俺は絶対ゆずんねーぞ。」
「私も負けたくない!」
「だったら、
一人一つ希望が通るようにしない?」
「は?
勝負でいいじゃねえかよ。」
「今さらできないさ。
だから、全員同じ能力だと考えるんだ。」
「じゃあ、どうなるの?」
「とりあえずあきめはセンター決定。
その代わり、
四番じゃなくなるけどいい?」
「……いいよ、打てるなら。」
「ありがとうあきめ。
いい子いい子。
あとは、最上。
君次第だ。
四番か、エース。
どっちをとる?」
「どっ…」
「どっちもはなしだぞ。
私だってがまんしたんだからな!」
「……。
エースでいいよ、
俺も打てるなら、別に…。」
おおおぉ!!
あの俺様小僧が折れた!!!
かけにぃすげえ!!
「ありがとう、最上。
じゃあ俺は四番で行く。
これで意見はないね?」
「絶対打てよな。」
「もちろん。」
「なら、いい。
帰るぞクソガキ。」
「ほいほい。
じゃあ!また明日ねかけにぃ!」
「うん。楽しみにしてるよ。」