最強ふたり。
今日は二試合でおわり。
明日は一試合してから
準決勝戦、決勝戦。
「き、緊張して眠れなさそう……」
「だったら一緒に寝てやろーかクソガキ」
「結構!!!」
「あっそ。」
「…お前は今、
なんのために野球してるの?」
「は?」
「いや、なんとなくだから!
でも、ま、楽しそうだし、良かったよ」
「お前のためだろーが。」
「え?」
「ぷるこ食べ放題行きてーんだろ?
行かせてやるよデブ」
「お前いなくても行けるけどな」
「ピッチャーなめんなガキ」
「かけにぃがいるもん!」
「俺に勝るピッチャーはいないね」
「どこからその自信が来るんだ」
「あきめ!最上っ!」
「なんだよ吉野、
俺ら今イチャイチャしてんのが
わかんねーのか」
「してねぇよっ!!!
イの字もないわ!
どうしたのかけにぃ?」
「明日、山城高校と戦うだけど…」
「あぁ、聞いたことあるそれ」
「金剛寺がピッチャーらしい」
「あぁ!あいつの高校か!
……って、ええぇぇ!!?」
「何してんだあいつ…」
「……。」
「おい、吉野」
「!」
「怖気づいてんなら言いな。
俺がいつでも四番代わってやるぜ」
「……フッ
ありがとうね。」
「かけにぃ……」