最強ふたり。




「……ごめんかけにぃ。」



「あは、いいよ。
これからは無闇に驚かさないように心がけるよ。」



「……。」



同じ帰路をたどってるわけで。




「あきめ。もう気にするな!
はい、ぷるこ。一個あげるよ。」



「……ぷるこ!!」



「本当、美味しそうに食べるなぁ」



「いひひひ!ありがとうかけにぃ!」



「いいよ。
やっとあきめが笑ってくれたし。」



はっ!!






「昔よくこうやって、
一緒にぷるこ食べたよね…」



「うん。ぷるこだいすき!」




「……かけにぃのことは?」




「きらいっ!」




「ひどいなあ。あははっ」



ぽんぽんって、またしてくる。






「あきめはほんと、ぽんぽん好きだよね。
猫みたい。昔から変わってないし」



「うるさいなあー…」



「よしよーし。」






「……か、かけにぃは、
あきめのこと、きらい…?」



「プッ…」


「ぬぁっ!?」



「だいすきだよ、あきめ。」




「………!!!!




アアア!!今日ハサザメさんノ日ダ!
イイイイイイ家カエッテ見ヨーット!!」



「あっ!ちょっと、あきめ!!」




心臓をばくばくさせながら




私は家へ帰った。


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