Chat Noir -バイオハザー度Max-



あ、あのお父様…お仕事は?お店は??


とちょっと心配に思ってると、みけネコお父様はおもむろにケータイを取り出した。





「もしもし?僕だけど。今日ちょっと遅れるから。


―――ああ、うん。ちょっとトラブルがあって…


フトドキ息子が問題を起こしてね。





…は?テキーラが切れた?


私がキれたい気分だ!んなもん自分で何とかしろっ!!





―――うん!じゃあね(怒)!!」



ブチっ


みけネコお父様は強引に通話を切って再び私たちを見下ろしてくる。


ぅうわ!!!


かんっぜんに怒ってるよ、これ!てか怖っ。


ど、どーしよ!テキーラをショットで飲ませれば少しは落ち着くかしら、と私だけがあたふた。


私より先にお父様に飲ませなければ!!


「お、おとーさま!落ち着いてください。そんなに怒ったら血圧が…」


もっとましな宥め方ないのかよ!と自分でツッコミたくなったけど、今の私にはこれが精一杯。


「朝都ちゃん!僕は高血圧じゃないよ!!人を年寄り扱いしないでくれっ」


あぁ…私、またも失敗↓↓火に油を注いでどーする。


でも


「プっ」


黒猫だけが私の言葉に吹き出して、


「血圧って心配するとこそこ?」


と、くっくっと低く笑っておなかを抱えている。


またもみけネコお父様はブチっ!テキーラが切れて、お父様もキれた。←もう私ぐちゃぐちゃ。


「倭人ぉおおおお!お・前・は!!ちっとも反省してないな!!」


私としたことが。


テキーラじゃなくてフェンタニル(麻酔薬)を用意しておくべきだった!


ってそんなこと考えてる場合じゃないよ!



ど~~しよっ!(泣)



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