Chat Noir -バイオハザー度Max-
これじゃどっちが年上か、どっちが飼い猫か
わかんないじゃん。
―――
「これも正解。こないだの復習だったからわりとすぐできたみたいね。
合計90点。じゃぁご褒美をあげるわ」
黒猫は飲み込みが早い。成績も悪くないし、無理めな大学を目指しているわけじゃない。
どうして雇われたかと言うと、誰かが見ていないと家に帰ってこないから―――だって。
そこんとこホント猫。目を離すとすぐどっか行っちゃうんだから。
だから私が飼ってあげるの。
飼うと決めたら可愛がるわよ?
そんなことを考えながら参考書を閉じていると、
「ご褒美って―――朝都?」
ふいに間近で覗き込まれて、名前を呼ばれて私は思わず目を開いた。
黒猫の真剣な黒い目が私を映し出す。
何て返せばいいのか分からず目を開いて唇を引き結んでいると、
黒猫もまたもいつものようにすぐに目を逸らす。
「……ごめん、ちょーしのりました」
ちっちゃい声でそろりと顔をそむけ、でもその顔がピンク色に色づいていて、
そのとき何故か涼子との会話を思い出しちゃった。
泣かせてみたいわけじゃないけど、ちょっと困らせてやりたい。
「ねぇ、私のどこを好きになったの?」