EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】
「お客さん、いっぱいいますね」
「今日の演奏は無料で聴けるからな。兄様はもちろん、白魔もかなり人気あるからこうなるのは当たり前だろ」
話していたらステージに白魔が上がった。
拍手が響く中、ピアノに向かう。
「先に白魔の弾き語りか」
「魔王、でしたっけ…」
「あいつの十八番だよ」
拍手が止み、聴衆の間に緊張感漂う静寂が訪れる。
不意に小気味良い三連符が鳴った。
弾き語りの始まりだ。
「白魔だけならどうでもいいや。屋台回るよ」
「え!?」
オーレリアンに手を引っ張られ、広場に出ている色々な店の方へ。
背中で白魔の歌を聴きながら小鳥はオーレリアンが向かう先を見た。
「あれは…」
「射的。やりたい」
どうやらオーレリアンは射的が好きらしい。
普段よりも瞳を輝かせ、生き生きとした表情で歩いている。
(パソコン打ってる時とは全然違う表情……こっちの方が可愛いな)
なんて小鳥が考えているとすぐ射的ゲームの屋台に着いた。