EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【フェオドール編】
フェオドールの唇が小鳥のアイスに近づく。
ちろりと舌を出して彼は許可を得る前に一口舐めてしまった。
「フェ、フェオさん…!」
ストロベリーアイスと同じくらい真っ赤に頬を染める小鳥。
「ん……甘酸っぱい」
フェオドールはそんな小鳥にとどめを刺した。
「きっと…君とのキスの味と同じですね」
甘い微笑み付きで照れる様子もなく、さらり。
「……小鳥ちゃん。フェオってさ、天性の女性キラーだと思わないかい?」
「………思います」
弟からもらったアイスをぺろぺろ舐めながら静理が発した言葉に、小鳥は激しく同意した。
これ以上ないくらい顔を赤くして。