EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【フェオドール編】

とそこへ、クラヴィエ兄弟の影の司令塔、白魔がオーレリアンの首根っこを掴んでやって来た。

「放せ、白魔!僕は絶対出ないぞ!」

「諦めなよ。君が一番女顔なんだからさ」

暴れてみるも、兄の力には敵わずズルズルと引きずられてくる末っ子。

小鳥はオーレリアンに同情した。

「女装コンテスト…出るんですか?」

「何言ってんだよメスブタ!僕がそんな馬鹿馬鹿しいものに出るわけないだろ!」

「出るよ。というか出させるよ。強制的にね」

白魔が悪魔めいた微笑を浮かべる。

「ルカとカロンも出場しなよ。これ、長男命令だから」

「はあ!?俺らも!?」

「マジか。俺が着れる女服ってあんのかな?」

文句を言うルカに、衣装を心配するカロン。

ここで小鳥はふと疑問に思った。

「あの…なんでそんなに出たいんですか?」


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