EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【静理編】

裏の奴らとは、いったい誰のことなのか。

静理の幼少期の生活環境を思い出し、何となく小鳥は察した。


(裏社会、みたいなものかな……?)


ようするに、危険な仕事や商売をしている無法者達の集まりだ。

現に静理が選ぶ薄暗い路地裏には怪しげな店が目立つ。


(なんだか、雰囲気が……怖い)


たまに擦れ違う相手も強面の男性ばかり。

このままどこまで行くのだろうと小鳥が不安に思っていると、狭い路地が終わり、急に広い道に出た。

ポツポツと灯る提灯の明かり。

それらの下にはビニールシートや簡素なテーブルが並べられ、雑に置かれたガラクタが安い値段で売られている。


(ここが、裏の創世祭……?)


わざわざこちらに来たということは、静理にとって何かしら理由があるはず。

顔色一つ変えずに隣を歩く静理に、小鳥は恐る恐る尋ねた。

「何か……見たいお店とか、あるんですか?」

「賭博」

「えっ?」

「裏創世祭といえば賭博一択だ」

静理は慣れ親しんだ道を躊躇いなく進み、明らかに危険そうな男達が集まる一角へと近寄った。


(と、賭博って、賭け事だよね!?それって犯罪なんじゃ……)


闇人の世界でギャンブルが犯罪なのかはわからない。

地上の法律がこの地下世界まで行き届いているとも思えない。

下手に注意することもできず、小鳥はますます不安になりながら静理について行った。


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