EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】
(わかってる…。これ以上、引き延ばしても白魔さんを傷つけるだけだって)
自分の欲望に忠実な彼が小鳥のためにずっと待っていてくれたのだ。
そろそろちゃんと向き合わなければ。
「白魔さんが…好き…」
真っ直ぐ、彼の瞳を見つめる。
「だから…お願いします」
覚悟を決めて微笑めば、白魔が一瞬泣きそうな顔をした。
「…うん」
戸惑いなのか嬉しさなのか、震える唇で白魔は小鳥の頬を撫でる。
熱い――。
彼の唇が、指先が――。
「うん……」
頬を包まれて、またキスされる。
愛情を確かめるように。
そしてそれを、奪うように。
「僕も…愛しいよ。小鳥…」
互いに心が飢えているのだから、後は互いで満たすだけだった。
隙間なんていらない。
求めたのは、互いを縛る鎖と楔。