EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】


†††


 地上デートで恋人同士となり、再び地下の屋敷へと帰ってきた小鳥とルカ。

まだ夢を見ているようで、小鳥はそわそわドキドキしながら自室に戻った。


(ルカくんに、好きって言われた……。私も、ちゃんと言えて良かった……。自分の気持ち)


さらっと「結婚したい」とも言われた。

まさかあれがプロポーズではないだろうが、小鳥は思い出して照れてしまった。

その場の勢いだとしても、嬉しかったのは事実だ。


(うぅ……すごく嬉しいけど、これから毎日ルカくんと顔を合わせづらいよ……!)


ドキドキして緊張して、目をそらしてしまいそうだ。


(いつも通り……うん、いつも通りに……!)



さて、その翌日のこと。

ルカの行動が明らかに変わって、小鳥は驚いた。

学校から帰ってきたルカが、帰宅して真っ直ぐ小鳥のもとへやって来る。

「小鳥〜!ただいま!はい、これ。どうぞ」

スッと差し出されたそれは、ピンクの薔薇が一輪と、透明なガラスの花瓶だった。

「あ、ありがとう……!もらっていいの?」

「勿論!小鳥がもらってくれなきゃ意味ないよ」


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