EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】

突然の贈り物にビックリしつつも、小鳥はそれらを笑顔で受け取った。

薔薇は軽いが、ガラスの花瓶は大きくてドッシリとしていて重たい。


(この花瓶……このお花を生けるための、だよね?)


一輪だけ飾るにしては、花瓶の大きさがミスマッチな気がする。

首を傾げる小鳥に、ルカは全く関係ない説明をした。

「あ、その薔薇は造花だから。水はいらないよ」

「わかりました」

「本当は本物の薔薇をあげたいんだけど、地下世界って花とか育てるの難しくてさ。基本的に造花しか売ってないんだよね。フェオはちゃんと育ててるけど、フェオのを小鳥にあげるのは……なんか嫌だし」

「造花でも、私は嬉しいです。お世話しなくて済むのは正直、楽なので」

「そっか。なら良かった。それはそうと小鳥、また敬語になってる」

「あっ……!無意識で……!」

「フフッ、頑張って小鳥。好きだよ」

チュッと頬にキスをされ、抱き締められる。

ストレートに好きだと言われ、小鳥は真っ赤になって花瓶を落としそうになった。


< 123 / 210 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop