EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
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†††


 結局、ルカは学校を卒業してすぐ、小鳥にプロポーズをした。

本物の赤い薔薇を百八本も抱え、ルカが自分の足元に跪いた時、小鳥はその場所が屋敷の自室で良かったと心底思った。

これを創世祭の時のように外でやられたら、恥ずかしくて悶え死にするだろう。

何はともあれ、プロポーズを受けてルカと結婚した小鳥は今、人生の中で一番幸せだ。


「コトリー!ルカくーん!遊びにきたよー!」

とある休日。

元気良くヴォルフがルカ達の家にやって来た。

綺麗に顔の傷が治ったヴォルフは、あれからドイツに帰ることなく、こちらで色々と勉強し、今はスタイリストとして働いている。

彼は長かった髪を短く切り、スッパリと女装をやめた。

もう、どこから見ても「綺麗なお兄さん」にしか見えない。

「あ、ヴォルフおにいちゃん、こんにちはぁ!」

そんなヴォルフを真っ先に出迎えたのは、もうすぐ六歳になるルカと小鳥の長女、愛理(あいり)だ。

「こんにちはアイリ、今日もカワイイね〜」

「かわいい?じゃあ、ヴォルフおにいちゃん、あいりのこと、およめさんにしてくれる?」

「Ja!もちろん、いいよ!」

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