EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】
「美味くはない。味、薄過ぎ。というか、これホントに血液?」
ルカが喋っていた時だった。
それは本当に突然起こった。
「ん?」
口内で違和感があり、ルカが話すのを止めて口を閉じる。
それから口の中で、何かがポロリと落ちた気がした。
「ルカ……?」
ルカの顔が凍りつき、サーッと青くなるのをフェオドールは見逃さない。
「……どうかしたか?」
まさか先程の液体を飲んで吐き気がきたか。
そう考えたフェオドールだったが。
「っ……う、そ……だろ」
空の小ビンを机に置き、ルカがモゴモゴと呟きながら自分の口に手をやる。
そして何かを口からペッと吐き出した。
それは白く尖った、闇人には欠かせない大事なもの。
「き、牙が……!俺の、牙、が……」
手の中に転がった自分の牙を見つめ、ルカは絶叫した。
「抜けたぁぁああああ!!!!!!」
叫ぶルカの傍でポカンと口を開け、目を見開くフェオドール。
流石に予想外の出来事だ。