EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【ルカ編】

「うーん……まあ、そういうのは人それぞれ違うから、正解とかわからないけど……伝えたい気持ちがあるなら、後悔する前に伝えた方がいいとは思うよ。例えば明日、急に好きな相手が自分の前からいなくなってしまうかもしれない。そのまま二度と会えない、なんてことになったら、後悔してもきりがない。僕が言えることは、それくらいかな……」

「そっか……そうだよな。後悔は、したくないよな……」

過去に、小鳥の記憶を消したこと。

それを後悔しなかったと言ったら嘘になる。


(あの時は、かなりツラかった……。自分でやらかしたくせに、ショックで……。もう二度と、小鳥と会えない……会っちゃダメだって、何度も、自分に言い聞かせて……)

やっぱり地上の人間と仲良くなるなんて、簡単にできることじゃないんだと思い知った。

子供の頃の胸の痛みが、ジクジクと疼き出す。


(……でも、また会えた)


奇跡と言うべきか、チャンスと言うべきか。


「よしっ!決めた。今度のデートで告白する!ありがとな、ミッつん」

「おぉー、頑張れルカ。いい報告、聞かせてね」

今度の地上デートで小鳥に「好き」を伝える。

ルカにとって、緊張しまくりの一日となりそうだ。






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