EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【カロン編】


†††


 カロンのペット部屋に引っ越すこととなった小鳥はその日、当然その部屋にある白い柩で眠った。


「ん……」


そして、翌日。

彼女は息苦しさを感じて目を覚ました。


(なんだか…重い…)


ボンヤリしつつ瞼を上げてみると、視界は真っ暗闇。

「え…?あれ?」

なんだか嫌な予感がして手を上に伸ばしてみると、ゴンと音を立てて壁にぶつかった。


(柩のフタが閉まってる…!)


いつも小鳥は柩の蓋を開けたまま眠る。

昨日も開けっ放しで就寝したはずなのだが、どうしたことか。

「どうしよう…!どうやって開ければ…」

パニックになっているとすぐ横から穏やかな寝息が聞こえてきた。


「え…?」


まさかと思い隣を見れば、闇に慣れてきた視界にスヤスヤと眠るカロンが映った。

「あ…えっ……カロンさん!?」


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