EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【カロン編】
翌日、起きてすぐ真面目な顔をしたカロンに小鳥は唐突な命令をされた。
「小動物、今すぐ荷物まとめて。この部屋から出ろ」
「え…」
目の前が真っ暗になる。
この監禁部屋から出ることはすなわち、特別なペットではなくなるということだ。
「ど、どうしていきなり…そんなことを…」
カロンの彼女になれないならペットでもいい。
フィアンセ扱いをされなくても彼の「特別」であれるならばそれ以上は望まない。
それなのに。
「カロンさんは、私のこと……嫌いになりましたか…?昨日…馬鹿みたいに待ってたから…めんどくさいって…幻滅しちゃ――」
「あー、違うから。つかその逆」
頭をガシガシかきながらカロンは照れ隠しに明後日の方向を見て言った。
「あんたが好き。だから外に出したい」
「……それは……ペットのお散歩的な…?」
「いや待て待て。あんた俺のことなんだと思ってんの」
「ペ…ペットの…飼い主さん」
「………うん。我ながらよくぞここまで…って、ちげーよ」
何やら盛大に勘違いしている目の前の少女の肩を両手でガシッと掴む。
「思い出せ、小動物。あんたは俺のフィアンセ。わかるか?」