EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【カロン編】
「魔冬氷河のあだ名が決まったね」
二人の後ろ姿を見送りながら白魔がニヤリと笑う。
「ロリコン軍人。絶対これさ」
「そうかい?ロリコン参謀の方が良くないかな?」
「……ロリコンエリート」
「み、皆さん!ロリコンから離れましょう!今はカロンさん達をどうにかしないと…!」
白魔に合わせてあだ名を考える静理とフェオドールを引っ張り、被害者三人と向き合わせる。
「僕のプリマドンナ、そんなに慌てることないよ。時間が経てばもとに戻るさ。箱に書いてあったでしょ?」
「そうですけど……色々と…信じられません。お菓子を食べて身体が子供になっちゃうなんて…」
「不思議だけど不可能ではないさ。前に父上が似たような薬を作ってたし」
ポロッと白魔がビックリ発言をこぼしたが、この際それは置いておこう。
小鳥はとりあえず、しゃがみ込んでカロンに話し掛けてみた。
「カロンさん、大丈夫ですか?そうだ、服!子供用の服を買いましょう!」
グルリと露店を見回して、安売りしている服屋を視界にとらえた時だった。
チビっ子カロンにクイと服の裾を引っ張られて尋ねられた、衝撃質問。
「ねえ、お姉ちゃん…だぁれ?」
どうやら記憶まで子供に戻ってしまったようだ。