EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【カロン編】
「……結局、カロンはシャルロットが死ぬまであそこにいたんだ」
何もしてやれなかった悔しさからか、フェオドールは唇を噛んだ。
「フェオさん、一つ言っていいですか…?」
「なんだ?」
小鳥は言いにくそうに視線をさ迷わせてからポツリとこぼした。
「ジェラルドさんが……最低な気がするんですが」
「………否定はしない」
呆れた様子で目を閉じ、額を押さえるフェオドール。
「あの人は最低だ。俺達に対する対応もそうだが、そもそも女性にだらしが無い。だから白魔や静理に嫌われる」
色々と尊敬できる部分もあるのだが、女性関係だけは反面教師だ。
「わかってはいるが……今更、父様を責めても仕方がない」
改めてフェオドールは真っ直ぐ小鳥を見つめた。
「マドモアゼル。カロンのこと、少しは理解してもらえただろうか…?」
「過去に何があったのかは…何となく」
今教えられた真実が全てではないような気がして小鳥は曖昧な答えを返す。
(わからないなぁ…。カロンさんは監禁される辛さをよくわかってるはず…なのに今、私を部屋に閉じ込めたがってる。どうして…?)