俺様な生徒会長とヘタレな私【短編】
静かな生徒会室に私の清書するペンのカリカリと鳴る音が響く。


うぅ…。落ち着かない…。


柴田くんは何故か私の隣に椅子を移動してきて、私の清書を見ている。これは監視されてるのかな…。


「…あの、柴田くん?」


私は清書の紙に視線を向けたまま言った。


「なに?」


柴田くんの無機質な声の響きが怖い。


「あの…清書に時間かかるし、他の作業してていいよ?心配しなくてもちゃんと丁寧に書くし。」


「…あぁ。」


柴田くんが返事をしたので席から離れてくれるかな、と期待したのに…。


柴田くんは動こうとしていなかった。


あれぇ?他にやる生徒会の仕事ないのかな。


隣に居続けられるとなかなか心臓にわるいんですけど…。

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