俺様な生徒会長とヘタレな私【短編】
「…泣くなよ、たま子。」


「っっ‼︎たま子じゃないもん‼︎私の名前はっ…」


「わかってるよ。珠羽…。」


「っ…⁈」


名前を呼ばれて胸がギュッと締め付けられるような感覚に陥る。


「珠羽の泣き顔可愛い。」


「な…に…言って…⁈」


柴田くんがすごいこと言ってる‼︎
は、恥ずかしい‼︎
可愛いって!可愛いって言ったよ⁈


「珠羽の顔、真っ赤。可愛いすぎ。」


真っ赤にもなるって‼︎
そんなこと言われたら‼︎


「ちょ…待って…⁈柴田くん?本当に柴田くん⁈」


「はぁ?珠羽には俺が他のヤツに見えるの?」


半分呆れ顔で言う柴田くん。


「だって!柴田くんがそんな事言うなんて…!夢…?私、もしかして夢見てるのかな…?」


「バーカ。
あ、でも夢ならやりたい放題できるな…。」


柴田くんはそう言ってニヤリと微笑んだ。

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