青空の下月夜に舞う 2
「違う、お母さん、私は……!」

「お母さんって言わないでよ!!あなたは私の幸せを壊したいの?!」



否定をする私の言葉に、お母さんが言葉を被せて言い放つ。


「違う、違うよ!私は雄大に脅されてるの!おか……知恵さんに見せたくない物を見せるって」


泣くのを堪える。
泣いたら、話が出来ない。
つんとする鼻の痛みを。拳を握って涙を耐える。



「私は見ない方がいいんでしょう?ならそれはそうした方がいいじゃない!それともあなたは、見せたいの?!」

「……っ、」



思い出す、雄大の携帯の中で乱れる自分の姿。
いくらなんでも、そんな内容親に自分の口から言える筈がない。

私は目を斜めに伏せた。
お母さんの目が……見れない。
< 227 / 308 >

この作品をシェア

pagetop