俺のSPはくの一女子高校生

「おまえさ、楓のこと諦めたんだろ?だからもうここには用はないはずだ」

「そうですね。ですが、転校してきてすぐにまた転校なんて目立つでしょう?忍びたるもの、目立つ行動は極力避けなければなりません」

「なるほどね」


ですがね、さっきから近くに貴方様のカッコ良さにキャーキャー騒いでいる女子がいるんですよ。

十分目立っていると思うのは俺だけでしょうか?


「実は猿飛家の者に風魔さんに断られた話をした所、彼女の傍にいるように命じられたのです。風魔さんが危険なことには変わりありませんからね。もしもの時、助けるようにと」

「ふん。楓の傍には常に俺がいるから大丈夫だし」

「弱いくせに何を言っているんですか」


この野郎。シレッと俺のライフゲージを根こそぎ奪うようなこと言いやがって。
< 75 / 80 >

この作品をシェア

pagetop