俺のSPはくの一女子高校生

「は、弱いだって?俺の実力も知らないで何を言ってんだテメェ」

「貴方の実力なら知っていますよ。私に殺されそうになったとき、呆然と突っ立てるだけで何もできませんでしたよね。

しかも、女性の風魔さんに助けてもらっていましたよね」

「……」


猿飛の言う通りすぎて何も言い返せない。

中途半端にしかけて、反撃されるなんてカッコ悪いにも程があるだろ。


「……ふふっ」


こら、楓。笑うな。

必死に隠してるようだけど、肩震えてるぞ。見えてんだからな。わかってるんだぞ。


「とにかく、私はしばらくこの学校にいます。これからもよろしくお願いしますね」

「やなこった!」

「やれやれ。どこまでもクラスメイトに冷たい方ですね」


クラスメイトじゃなくて、おまえに冷たいんだし!

命狙ってきた相手を簡単に信用できるかバーカ!

それに、楓と並んでると美男美女カップルに見えて、俺が邪魔者みたいに感じて悲しいんだよ!

……最後はただの嫉妬じゃねえか。
< 76 / 80 >

この作品をシェア

pagetop