俺のSPはくの一女子高校生
「は、弱いだって?俺の実力も知らないで何を言ってんだテメェ」
「貴方の実力なら知っていますよ。私に殺されそうになったとき、呆然と突っ立てるだけで何もできませんでしたよね。
しかも、女性の風魔さんに助けてもらっていましたよね」
「……」
猿飛の言う通りすぎて何も言い返せない。
中途半端にしかけて、反撃されるなんてカッコ悪いにも程があるだろ。
「……ふふっ」
こら、楓。笑うな。
必死に隠してるようだけど、肩震えてるぞ。見えてんだからな。わかってるんだぞ。
「とにかく、私はしばらくこの学校にいます。これからもよろしくお願いしますね」
「やなこった!」
「やれやれ。どこまでもクラスメイトに冷たい方ですね」
クラスメイトじゃなくて、おまえに冷たいんだし!
命狙ってきた相手を簡単に信用できるかバーカ!
それに、楓と並んでると美男美女カップルに見えて、俺が邪魔者みたいに感じて悲しいんだよ!
……最後はただの嫉妬じゃねえか。