背中合わせの恋
「学校でも人気だったもんな」
「そんなのあなたもでしょ?」
「そんなことねぇよ」
「3Fの非常階段」
「・・・え?」
「いつもそこにいたでしょう?」
結城夏哉の数ある噂の一つ
「それと同時に告白スポットでもあった」
結城夏哉がそこにいることが多いことを知っている女子は彼女の座を狙ってよくそこに行って告白していたみたい
「けど、みんな泣いて帰ってくる」
「それだけ聞くと心霊スポットみたいだな」
「なんで泣かせたの?」
「泣かせたんじゃない。勝手に泣いたんだよ。計算で泣くような女子ばっかだったんだよ」
「・・・結城夏哉って女嫌いなの?」
告白を断るのも、女子と距離を置きたがるところもそう考えると納得できる
「苦手かもな」
「何その煮え切らない返事は?」
「彼女作る気なかったんだよ・・・。公にしてなかっただけで婚約決まってたしな」
あ、そういうこと・・・
ってことは私のせい?