すでに恋は始まっていた
「すごいね!ここ!」


「ホントにここで生活していいの⁉︎」


「もちろん!」


(あ!…そういえば英語のこと聞かなきゃ)


「泉。さっきの女の人、何の用だったの?」


葉月が先にその話題を持ち出した。


「なんだか、私達と同い年くらいの男の子を探してるみたい」


(ちゃんと会話できたんだ…)


「そうなんだ!どんな格好とか聞いた?」


「ジーンズ生地のジャケットに黒のインナーって言ってたかな?」


(そんなに英語話せるのに今までなんで秘密にしてたの?)


「じゃあ、私達も見つけたら伝えてあげようね!」


「うん!」

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