すでに恋は始まっていた
あいさつを済ませると疾斗とお母さんは「お父さんが待っているから帰ろう」という話をし始めた。


話を聞いているとらどうやらお父さんも日本人みたい。


(ということは、疾斗は純日本人ってことか)


「それじゃあみなさん、ここで失礼しますね。日菜華ちゃん、疾斗のことよろしくね!」


「へ⁉︎あ、はい…?」


(告白したことしってるのかな?)


そんな疑問を抱く中、疾斗は私達に手を振っていってしまった。


「…疾斗のお母さん、嵐のような人だったね」


「「うん…」」


もう遅い時間になって、暗かったから私達は別荘に戻った。

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