すでに恋は始まっていた
「ね〜この固まっちゃった人。どうする〜?」


光が、私の隣で固まっている疾斗をつついた。


私がレトワール1位だと知ってからずっとこの状態。


(そんなに驚いたのか…)


「お〜い。疾斗〜」


私は疾斗の目の前で手を振ってみた。


それで気がついた疾斗が、ハ!と意識を取り戻す。


「悪い、驚き過ぎて…」


(疾斗、何か言いたそう…。多分後で質問攻めだ…覚悟しとこう)


「早く始めようぜ〜、2人ともやり方はわかるよな?」


光は早く始めたくてうずうずしてる。


「うん!(ああ)」


「それなら、場所割りだけ説明するね」


説明をまとめると…私・疾斗はステージの上、他のみんなはステージ下!


(いよいよだ…)

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