すでに恋は始まっていた
…ん?


(あれ?もしかして…)


「凛愛?」


名前を呼ばれた凛愛はハッとして顔を赤くしたまま


「なに?」


と言った。


「うん…あの…甘いもの、好きなの?」


(さっきからアイスとかクレープとかのお店見て、目を輝かせてるよね…?)


そう聞くと、さらに顔を赤くした。


「…勝手でしょ」


《恥ずかしい…》


図星だったみたいで、そっぽを向いてしまった。

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