すでに恋は始まっていた
(か…かわいい…)


いつもクールビューティーな凛愛が実はかなりのスイーツ好きだったなんて!


「へ〜。凛愛はスイーツ好きだったのか〜」


照れている凛愛をおもしろがって、光が調子に乗る。


「うるさい」


「おい、あんまりいじめるなよ」


《女王様降臨だな》


少し不機嫌になってしまった凛愛をこれ以上悪化させないように、圭介が注意した。


「ちぇ〜」


《かわいかったのに〜》


(男子もああいうの、かわいいと思うんだ…)


ふいに疾斗の方を見る。


疾斗も光と同じで、拗ねた凛愛をクスクス笑っていた。


(疾斗はどう思っているんだろう…。心が読めたらよかったな〜)

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