すでに恋は始まっていた
今日は圭介からの連絡で、緊急会議をするから集まって欲しいってことだったの。


内容はまだ知らないけど…。


(あ!昨日のこと疾斗に直接聞いてみようっと!)


「疾斗、どうして最近急に怒っちゃうの?」


「怒る?なんの話だ?」


疾斗には心当たりがないみたい。


「最近不機嫌になること多いでしょ?圭介が言うには『嫉妬』みたいなんだけど…どういうこと?」


思い当たるところがあったのか、急に顔を赤くした。


(え!なんで赤くなるの⁉︎)


「べ、別に嫉妬なんかじゃねーよ!…くそっ圭介のやつ、余計なことを…」


顔を赤くしたまま、圭介のクラスがある方へ目を向ける。


私には何が何だかさっぱりわからない。


「圭介が何かしたの?」


「なんでもねぇって」


(なんだかちょっと様子が変?)


だけど、教えてくれそうにないから諦めることにした。

< 268 / 363 >

この作品をシェア

pagetop