すでに恋は始まっていた
「日菜〜、疾斗〜。お待たせ〜」


入り口の方から3人が歩いてくる。


多分途中で会って一緒に来たとかじゃないかな?


「いいよ〜」


私と疾斗もみんなの方へ歩く。


さっきの話のせいか、疾斗の圭介を見る目が違う気がする。


「…あの〜疾斗?なんでそんなに俺を見つめるわけ?」


《すっごい視線を感じる…》


視線に圭介も気づいたみたい。


しかもかなり焦っている。


だって見つめるっていうより、睨むの方が近いかもしれないくらいの目をしてるからね。


「お前、日菜に余計なこと言っただろ」


「…あ〜聞いちゃったんだ?」


(ちょっと待って⁉︎やっぱり私のせい⁉︎)


「後で圭介は集合な」


「……」


この先圭介がどうなったのかは私も知らない。

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