すでに恋は始まっていた
「ちょっと泉!人を危険人物みたいに〜」


私が泉にデコピンをしていると…


「ぷっ…あはは!」


乙川がお腹を抱えて笑いだした。


「え⁉︎どうしたの⁉︎乙川さん!」


私も泉も、なんで乙川が笑い出したのか全くわからない。


「ごめんなさい。おもしろくって」


目に溜まった笑い涙をぬぐう。


「私からしたら、乙川の方がおもしろいけど…」


「へ⁉︎私⁉︎ないないない!」


手を顔の前で振りながら否定しながら後ろに下がっていく。


(あ〜…そのまま行くと…まあ、おもしろいから黙っていよう…)


ドン!


私の予想通り、見事に後ろの壁へぶつかった。


「いったぁ〜」


後頭部を抑えながら壁に文句を言っている。


「ぷっ…あはは!やっぱ乙川最高!」

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