すでに恋は始まっていた
(え!)


急なことで、何が起こったかわからなかったけど葉月が私に抱きついてきた。


「ありがとう!日菜!助けてくれて」


「別にいいのに」


葉月を助けたことに後悔はしていない。


だけど、その代償…とでも言うべきかな。


私がレトワール1位じゃないかって噂が回り始めた。


実は主犯の子は、女子の中で喧嘩はクラス1番の人だったの。


その子の攻撃をやすやすと止めちゃったからね…。


(まずい…)


「ごめんね、日菜」


「大丈夫だよ!いずれバレるんだし。リスクよりも葉月の方が大事ってこと!」

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