強引上司の恋の手ほどき
「課長、シャワーは?」

「今、この状況でそれ言うか? 却下だ」

たしかに、今からシャワーだなんてなんだか間抜けだ。

「じゃあ、せめて暗くしてください」

私のお願いに、一瞬眉をひそめたが課長は部屋の明かりを落として、ベッドサイドのランプをつけた。

それと同時に自身が身につけていた服をすべて脱ぎ捨てて、ボクサーパンツ一枚になった。

それまでとは違って、あったかい色の黄色がかった照明だけになると、まるで世界にふたりだけのような気がしてきた。

いや、間違いなくふたりだけなのだ。今この瞬間は。

すると覆いかぶさるように、私を抱きしめた課長が私の体に唇を這わした。

こめかみ、耳、首筋。胸。

裏返されて、背中も下でなぞるようにされ途中でブラのホックをはずすと、また私を仰向けにした。
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