動き出した、君の夏
4月は日が短いから、もうホントに真っ暗だった

『もう帰った方がいいよね…?』

瑞希と裕樹を追いかけようか迷ってきょろきょろしていると、後ろから夕の声がした

「千夏」

『ん?』

振り返ると、にこにこした夕が立っていた

「悪りーな待たせて。何か時間かかっちまった^^;」
『いーよ別にっ。そのくらい活躍したんだから!!』

ホントは、その笑顔を独り占めしたくてたまらなかったんだけどね?
でも、嫉妬深い彼女って嫌じゃん









って






『今…【千夏】…て、言った、よね!?』

「ん?ぉお」

当然のことみたいに、言ってくれた
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