動き出した、君の夏
エレベーターが開いた

「今日も花火やりてぇなー」

夕が呟いた
あたしもやりたいっ
あ。と裕樹が一声

「でもさ、ウチの監督サンが明日決勝だからってやらせてくんねーよ?」
「外微妙に雨パラついてるしなー」
『今日は陸部で走った子いっぱい居たのにねー』
「まぁ、明日野球部のお祝いと一緒でいーじゃん」

瑞希が笑顔で言った

「陸部は今日でインハイ終わったし。明日は皆で行くよ!」
『そうそう!コーチがこのホテルにもう一泊させてくれるって言ったし!!』
「マジで?じゃあ夕、頑張んねーとな!!」
「おう!!」

かちゃ
瑞希が部屋のドアを開けた

「じゃー今日はお疲れー」
「瑞希もなー!」
「おめでと!!」
『お休みーっ』

あたしも、ドアを開けた

『じゃあ、明日頑張って!!観に行くね!!』
「じゃーなーっ」
「お休み☆」
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