動き出した、君の夏

最終調整

『ん~~っ』

大きく伸びをした
5月上旬の爽やかな風…

『この季節のグラウンドは最高だぁ~~っ』
「千夏はいつでも最高でしょ(笑」

柔らかい体を曲げながら瑞希が笑った
でもやっぱり瑞希も立ち上がって伸びをした

「やーでもやっぱ…大会ってサイコーだよな~~っ」
『あ、ホラ瑞希も(笑』

へらへら笑ってると、上総君がだらだらと歩いて来た

「瑞希センパイと千夏センパイー。200やるけどー」
「んぉ、行く!!千夏は?」
『あー。今日ちょっと本気で走りすぎたからやめとく^^;』
「じゃー行くぞ高田!!」
「や、呼んだの俺の方だし」

今日はやけに瑞希の機嫌がいい
上総君に生意気なこと言われても笑顔で対応だし(上総君は「逆に怖ェ」って言ってたけど)…
まぁ、理由は単純に大会が明日ってことなんだけどね

そんなこと思ってるあたしだって大会が楽しみで今日は抑えて走るつもりがほぼ全力で走って200m休んだんだけど;
ってあたし達2年になってまで単純(笑
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