片思いの距離

「おい、温!!若葉になにしてんだよっ!」


「ん……添い寝…。」


温は、私の胸の前で腕をクロスさせてギュウっと抱きしめてきた


それを見た柊は、血相を変えてYシャツのボタン全開のままこっちにきて


「若葉っ、温から離れろよ!!」


私の腕を掴んで、引っ張り出そうとする


「ちょ、柊、痛いって」


柊が引っ張っるのに対して温は…


「いやだ、もう少し寝る…」


そんな温に対して柊は…


「若葉が苦しそうだろ!」


「やだ…離したくない…」


「離れろー!」



………プチン


そのとき、私の頭の中で、何かが切れた


「こんの……、バカ双子ーーー!!!」


怒鳴ると同時に、温の腕は自然に解けて、柊は掴んでいた腕をパッと離した。


温から離れて二人の前で仁王立ちし

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