新選組と最強子供剣士
「副長、斎藤です」


おお!この人、斎藤さんっていうのか。


「斎藤か。入れ」


とっても低い声がした。


新選組の副長‥‥‥‥ 


たしか鬼の副長って呼ばれていたような?


何か怖そうなんだけど。


スーッと静かに襖を開ける斎藤さん。


中には机で紙に筆を滑らせていたイケメンさんがいた。


うん、現代だったらモデルになれるよ。


洋装も似合いそうだな~


「失礼します」


部屋に入った斎藤さん。


え、僕はどうしたらいいの?


入っていいのか?


コトンと筆をおいて、こちらを見るイケメンさん。


おお、正面から見るとますます美形だ。


斎藤さんより少し短めのサラサラの真っ黒の髪をポニーテールにしている。


真っ黒なつり目で僕を見ている。


なぜか眉間に皺がよってる。


何か‥‥‥‥怒ってる?


え、部屋にも入ってないよ!


廊下で突っ立ってるだけだよ!


見ているだけなのか睨んでいるのか。


どちらにしろ怖くて、クゥちゃんをギューと抱きしめる。


「小僧、立ってないでお前も入れ」


「は、はい」


にいちゃんの指示で部屋に入った。


とりあえず襖は閉める。


来たとき閉まってたし、閉めていいだろう。
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