新選組と最強子供剣士
そして裁縫道具を取り出した。


そして袴を少し切り、正方形の布を細くして縫いリボンを作った。


それを猫の尻尾に蝶々結びにしてつける。


青い布は猫にピッタリ。


「うん、次は‥‥‥飯だな」


僕は猫に何も言わず食堂に行く。


やっぱり猫はついて来た。


えっと、あるのはご飯と‥‥‥鰹節!


うん、これでいいか。


「ほれ、食え」


「にゃ~」


猫は鰹節ご飯をガツガツ食べる。


おお、お腹空いてたんだな。


後は‥‥‥名前だな。


ほとんどが黒い毛で少し白い毛がある猫。


目は薄い水色で‥‥‥オスか。


ん~そうだな‥‥‥


「叶(キョウ)うん、叶にするか」


「にゃ~」


「今日からお前の名前は叶。よろしく」


「にゃ!」


頭を撫でると、やっぱり手に頭をこすりつけてきた。


もっと撫でろって言ってるみたいだ。


猫ってこんなに人に懐くんだなぁ。


なんかもっと自己中心な性格だと思ってた。


やっぱり猫にもいろいろ性格があるのか。


「‥‥‥?叶、どうした?」


叶を撫でていると、突然叶の動きが止まった。


すると勝手場を出て行く。


僕も勝手場を出ると、叶が僕の様子を見ながら歩いていく。


ついてこいってことかな?


叶の後をついていくと、屯所の出入り口の門についた。
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