新選組と最強子供剣士
予想外のことが起きたって、最終的には上手くいく。


もっと楽しいことないかなぁ。


楽しませてくれそうな人はいるんだけど。


あっちは動いてくる気配ないし。


「立、頼んでいたやつは片付いた?」


「すみません‥‥‥」


「まだなんだ。いいよ、別に。あ、収載を教えてくれない。人の気配ないし、大丈夫でしょ」


「ああ、その点は大丈夫です。まとめてきましたので」


「本当?ありがとう」


立から報告書の紙を受け取る。


僕が頼んでいた依頼は2つ。

ここにいる間者とあろう人のこと。

水霧白凰について。


「バレてる可能性がある‥‥‥か」


間者の調べは、新見さんが死んだ次の日時点では5割終わってたっけ。


白凰についてはバレてるかも‥‥‥ね。


報告書に目を通す。


「間者は調べ終わってるんだ」


「はい。隊長の読み通りでした。他の者も調べたのですが、1名いました」


間者は分かっているだけで6名


てか、ものすごく多いな。


6人ってどんだけいるんだよ。


「白凰の情報はないんだ」


「ええ。おそらく、私が調べているのは気づいていないでしょうが、誰かに調べられているのには気づいているでしょう」


うーむ、なかなか尻尾を出さないんだなぁ。


まぁこっちも出さないんだけど。


「立、接触はしてないよね?」


「はい。私では‥‥‥勝てないです」


しょんぼりと肩を落とす立。


相手の力量が分かるからこそ、絶対に手は出せない。
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