新選組と最強子供剣士
「隊長?」


簡単にバレるわけですよ。


「り、立、ただいま」


「お帰りなさい」


ジロッと冷めた目で見られる。


うん、なかなか‥‥‥怖い!


「何をしていたんですか?そんな身体で。まぁ手に持っているそれが目的だっんでしょうけど?自分の身体の状態分かってます?」


「い、いや~その~」


「お昼に消えたと聞きました。こんな時間までいったい何をしていらしたんですか?」


「その~もうちょっと早く帰れる予定だったんだけどね?途中で吐いたりしまして‥‥‥」


「その身体で街を歩いていたんでしょう?それは吐いたりしますよ」


仰る通りでございます。


「あ、それでこれ、あげる」


話をそらすため(立の機嫌を取るため)、手にある薙刀を立に差し出す。


首を傾げながらも、立は受け取って布を開く。


そして、驚いた表情をした。


「薙刀‥‥‥!」


「そ。丁度、いい店見つけたんだ」


立が鞘を抜いて刃をキラキラした目で見つめている。


そして、一瞬の出来事だった。


ブンッ


そんな音が聞こえてきたかと思うと、一瞬で僕の首に刃を当ててきた。


「リーダーである僕に刃を向けるのか?」


「話をそらそうとしても無駄ですよ。あなたを生かすためなら、私は何でもする。第1、私に死ぬことは許さないと言っているはずなのに自分は死ぬことを許されるとでも思ってるんですかね?後、あなたはいつもいつも‥‥‥」


「わかった、わかったから。お説教は水戸派の件が終わってからちゃんと聞くから」
< 362 / 416 >

この作品をシェア

pagetop