新選組と最強子供剣士
僕は立ち上がって頭を下げた。


「ごめんなさい」


そう素直に謝っのもつかの間。


ドカッと容赦なく蹴られる。


お腹を蹴られたけど、クゥちゃんが守ってくれた。


また少し吹っ飛び尻餅をつく。


こいつら、子供に向かってなにしてんだか。


「ごめんなさいじゃなくて、すみませんだろ?
それに、土下座じゃなきゃなぁ?」


ニヤニヤと笑う三人のオヤジ。


チッめんどくさい。


ごめんなさいもすみませんも何ら変わりないだろうが。


僕は素直に土下座をする。


「すみませんでした」


ガッと音をたてて次は頭を踏まれた。


ぐりぐりと足を押し付けてくる。


周りの人は誰も助けてはくれない。


うわ~僕、それそれキレちゃいそう。


「何がどうなのかちゃんといおうな?ほれ、言
ってみ。小汚い小僧」


イラッ


反撃しようかな?


それはそれでめんどくさいし。


なかなか答えない僕にイライラしたのか、男が刀を抜いた。


やっぱり本物だよな~


僕、裏社会に生きてるし、刀ぐらいなら避けられるんだけど。


「ほらっ!さっさと言え!」


あー!このっ!ぐりぐりすんなこの野郎!


僕は男の足を払いのけ立ちあがって言った。


「そっちだってぶつかってきたのに、なんで僕だけが悪いんだよ!?」


「な!」


正直、この時代の武士の強さはわからないがしかたない。


だって、ものすごくうざいんですもん。


それに経験上わかる。


こいつらに僕は殺せないだろう。


「この、餓鬼ぃ!!」
< 5 / 416 >

この作品をシェア

pagetop