新選組と最強子供剣士
そして無邪気な笑顔で一言。


「僕の勝ちだね」


「そこまで!勝者 剣壱!」


大きく響く原田さんの声。


道場のほとんどの者はこちらを見ていた。


思ってたよりかは強かったかなぁ。


ま、僕に勝つのは最低でも8年は必要かな。


「七郎、大丈夫‥‥‥じゃないよね」


ポカンと僕を見つめる七郎は、何が起こったか理解していないようだった。


蹴りをいれられるとは思わなかったらしい。


予想できたとしても、七郎じゃあ僕の蹴りを止めることはできないだろうけど。


気絶しなかっただけ上出来だ。


顔を思いっきり蹴ったせいで、左頬が赤く膨れ上がっていた。


あちゃー、蹴るとこ間違えた‥‥‥‥


服の上からの方が良かったかな?


‥‥‥‥どっちにしろどこかは怪我するか。


「剣壱、お前何したんだ?」


「ん?剣を剣で防いで、七郎を蹴った」


「それ、誰に教わったんだ?」


最後の七郎の質問に僕は何も言わずに笑顔を返した。


『何も聞くな』そういう意味をこめて。


それを知ってか知らずか、七郎はそれ以上何も聞いてこなかった。


「江川、大丈夫か?悪化せぬよう、救護班に手当てしてもらえ」


まだ床に座っている七郎に、斎藤さんが手を出した。


七郎はそれに掴まって立ったが、吹っ飛んだ時にどこか打ったようでつらそうだ。


手加減した方がよかったな~


「剣壱」


「何?斎藤さん」


「次は俺と勝負だ」
< 63 / 416 >

この作品をシェア

pagetop