新選組と最強子供剣士
え、屯所?


どこだか知らないけど、行かないよ?


「やだ」


「小僧に拒否権はない」


僕はにいちゃんの腕で暴れまくる。


「やだやだやだ!絶対に行かない!」


「暴れるな」


うぅ~どうしようか。


それにしても、お腹すいたな~


あ、そうだ!


「じゃあ、その屯所ってとこに行ったら、何か食べさせて!」


「はぁ?」


じぃーーーーーーーーー


僕は期待の込めた目でにいちゃんを見る。


するとまた、ため息を漏らした。


「わかった」


「本当!?約束だからね!」


ヤッホー食べ物ゲットー!


にいちゃんが下ろしてくれた。


僕はにいちゃんの手を握る。


にいちゃんはびっくりした顔をしたけど、握り返してくれた。


にいちゃんと一緒に屯所とやらに向かう。


う~む、新撰組か。


やっぱり僕はタイムスリップしたのか?


まぁほぼ確定的にそうだろうね。


一応、確認しておくか。


「ねぇねぇにいちゃん」


「ん?何だ?」


「今って何年の何月何日?」


「いきなり何だ」


僕が聞くと、にいちゃんは眉を寄せる。


「いいからいいから」


「文久三年の八月十八日だ」
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