琥珀色の王太子様に愛されすぎて困ってます！

・・・何があったんだろう。
明らかに空気が違う。
あれだけ拒否していた２人が穏やかな顔で一緒にいるなんて・・・。


「・・・何を企んでいるのです？クリネア様」

「え？」

「以前まであれだけ仲が悪かったのに、リューイ様との空気が違いますよ？」

怪訝な表情でクリネア様を見つめます。
クリネア様はそんな私を見て、顔色を変えることなく答えました。

「・・・ああ、私達仲直りしたのよ。昔の事は水に流して、大人の付き合いをしていく事に決めたの。もう子供じゃないしね」

「おと・・・なの付き合い！！？？」

「勘違いしないでね。付き合いって、恋人関係になる意味ではないわよ。昔のように虐めたりしないって事」

ああ、なんだ。そういう意味・・・。
てっきり心を通わせたのかと思って一瞬ドキッとしてしまったわ。

・・・でもあんなに頑なに嫌がっていたのに、こんなに簡単に仲直り出来るものなの？